体験レッスンが終わって、「いったん検討します」と言われた。いい時間だったはずなのに、そのあと何を送ればいいのか分からなくなります。送ればしつこいと思われそうで、送らなければ忘れられそうで、迷っているうちに1週間がたっている。体験レッスンのあとの連絡は、教室の連絡の中でも、特に送りにくい1通だと思っています。
先に結論をお伝えします。「検討します」は断りではなく、決めきれなかっただけです。説得はせず、決める材料をそっと足す1通を、その日の夜から2日後までに送ります。返事がなければ、1週間後に1通だけ送って、あとは待ちます。
この記事で分かること
- 「検討します」と言われたときの、考え方と、その場の返し方
- その日の夜〜2日後に送る1通に入れる3つのことと、そのまま写せる文例
- お返事がないまま1週間たったときの、1通だけの連絡と、そのあとの待ち方
「検討します」は、断りではありません

断られたのではなく、決めきれなかっただけだと、私は考えています。決めるための材料が、まだそろっていないのです。
月謝のこと、送り迎えのこと、ご家族への話し方。こうした教室の外にある気がかりが、残っていることもあります。
材料が足りないだけなら、必要なのは説得ではありません。材料を、そっと足せばいいのです。
もう1つ、大事な考え方があります。入会は、教室の中ではなく、おうちの中で決まります。体験レッスンの帰り道に、「どうだった?」という会話が始まるからです。
そこで話しやすいように、月謝や決まりは、紙や文面で先に渡しておきます。「いかがでしたか?」と、その場で聞く必要はありません。聞かれた相手は、その場で答えを出さないといけなくなります。
言われたその場では、何も足さない
「検討します」と言われたら、その場では、こう返すだけで大丈夫です。
おうちでゆっくり決めてくださいね。
その場で材料を足そうとすると、押されているように聞こえてしまいます。足すのは、その日の夜に送る1通にします。
送る時期の目安は、言われた日の夜か、翌日から2日後までです。遅くなるほど、送りにくくなります。
1通の材料は、体験レッスンのあいだに集めておけます。習わせたいと思ったきっかけや、気にしていそうなことを聞いて、メモしておきます。そのメモが、次の1通になります。
「検討します」のあとの1通に入れる3つ

この1通に入れるのは、次の3つだけです。
- よくいただく質問への答え
- 席を空けておくこと
- 「お返事は急ぎません」のひとこと
質問への答えは、体験レッスンで実際に聞かれたことを、3つ書きます。決める人がおうちで話すときの材料になります。
お子さんが習う場合の文例です。お名前や日にちは入れかえて、ご自分の言い方に直してください。
先日は、体験レッスンにいらしてくださり、ありがとうございました。
おうちで、ご家族とも話すことがあると思います。
そのときのために、よくいただく質問への答えを書いておきますね。
・送り迎えが難しい日は、振替ができます。
・発表会は、参加しなくても大丈夫です。
・楽器は、続けると決めてから買えば間に合います。
△△ちゃんの席は、◇月◇日ごろまで空けておきます。
お返事は急ぎません。ゆっくり決めてくださいね。
この文例の質問の3つは一例です。実際に聞かれたことに、書きかえてください。
大人の方が習う場合は、続けられるかどうかが気になるところです。お仕事で来られない日の振替や、休会の決まりを、質問への答えに入れます。
書くときに気をつけたいことが、3つあります。
- 「いかがでしょうか」「どうされますか」で終えません。質問で終わると、相手はもう1通、書かないといけなくなります。
- 「今だけ」「お早めに」は使いません。期限は「◇月◇日ごろまで空けておきます」と、先生の側の予定として書きます。
- 体験レッスンの料金は、この1通では触れません。お礼と材料だけを届けます。
お返事がないときは、1週間後に1通だけ
お礼の1通を送っても、お返事がないままの日が続くことがあります。1週間たったら、もう1通だけ送ります。
この1通の目的は、入会のお誘いではありません。「忘れていません。いつでもどうぞ」と伝えるだけです。
教室で実際にあったことを1つ、お知らせします。「新しい曲に取り組みはじめた」くらいでも十分です。実際になかったことは、書かないでください。
すっかり◇◇の季節になりましたね。
教室では、先日◇◇がありました。
○○さんと同じころにはじめた生徒さんが、新しい曲に進みました。
お返事は、なくて大丈夫です。
弾いてみたくなったときに、ひとこと声をかけてください。
お元気でお過ごしくださいね。
「そろそろお決まりですか」とは書きません。ほかにも、期限を急がせる言葉は入れません。
この1通を送ったら、こちらからの連絡はおしまいにします。お返事が来なくても、それで大丈夫です。返事がいらない形で送ったので、来ないのは自然なことです。そのあと待つ時間は、相手のものです。
入会金の割引や特典を出したくなることもあると思います。私は、出さないほうがいいと考えています。割引で決まった方は、割引がなくなったときに、続けにくくなるからです。かわりに、不安への答えを足します。それが、先ほどの「検討します」のあとの1通です。
送る文面は、AI(ChatGPTなど)に下書きを頼むこともできます。次の文を貼って、【 】の中だけ書きかえてください。
体験レッスンに来た方から「検討します」と言われました。
その日の夜に送る、短い1通の下書きを書いてください。
・相手:【小学2年生の女の子のお母さん】
・気にされていそうなこと:【送り迎えが難しい日があること】
・決まり:説得しない。急かさない。質問で終わらない。「お返事は急ぎません」を入れる。
・長さ:200字くらい。やわらかい言葉で。絵文字は使わない。
AIに貼る前に、生徒さんや保護者の方のお名前や連絡先は、消してください。下書きを読んで、ご自分の言葉に直してから送ります。
まとめ
- 「検討します」は断りではなく、決めきれなかっただけ。説得はせず、材料をそっと足す
- その日の夜〜2日後の1通には、質問への答え・席を空けておくこと・「お返事は急ぎません」を入れる
- お返事がなければ、1週間後に1通だけ送り、そのあとは待つ
今日やることは、1つだけです。「検討します」のあとの1通の文面を、体験レッスンの前に1つ、書いておいてください。その日の夜に慌てずに送れるようになります。
体験レッスンのあとの連絡は、売り込みではなく、お礼と材料を送るだけなら、気持ちよく送れます。入会のタイミングは、先生には選べません。選べるのは、そのときまで、いい印象を残しておくことです。
あわせて読みたい
「やらなきゃ」を、「やれた」に。私は、いつでも先生の味方です。
この記事の文例を、まとめて使える形にしました
体験レッスンのあと、もう待つだけにしない。(2,980円)
申込みの返事から「検討します」のあとの1通まで、文面18通。
くわしく見る(14日間の返金保証つき)