発表会の日が近づくと、先生の頭の中には「当日の連絡、もう出したかな」が何度も浮かびます。集合時間、持ち物、服装、リハーサル。どれも小さな連絡ですが、1つ抜けると、当日の受付で何人ものご家族から質問を受けることになります。
先に結論をお伝えします。当日の案内は、「集合の時間と場所」「持ち物」「服装」の3つを短く書き、リハーサルは「何分、何をするか」を先に伝えると、ご家族が迷わなくなります。
この記事には、そのまま写して使える文例を3通のせました。○○(お名前)などの記号を入れかえて、ご自分の言い方(先生・お名前など)に直してお使いください。
この記事で分かること
- 当日の案内に入れる項目と、書く順番
- 一週間前に送る、集合時間と持ち物のお知らせの例文
- リハーサルの案内の書き方と、保護者へのお願い(服装・撮影・席)の例文
当日の案内は「集合・持ち物・服装」の3つだけ

案内文に、あれもこれも入れたくなる気持ちは分かります。でも、長い文は読まれません。当日に必要な情報は、次の3つに絞れます。
- 集合の時間と場所(出演する生徒さんは、開演の何分前に来るか)
- 持ち物(楽譜、靴、お飲み物など)
- 服装(ふだんよりも少しだけ、きれいめで大丈夫か)
書く順番は、「日時と場所」を先に、次に「持ち物」、最後に「連絡先」です。当日、迷ったときに見返す場所が決まっていると、ご家族も落ち着けます。
もう1つ大切なのは、一人ひとりの出番の番号を入れることです。「△△ちゃんの出番は◇番目です」と書いておくと、いつごろ控え室を出ればよいかが伝わります。
一週間前に送る、持ち物と集合時間のお知らせ
最終の確認は、短くします。長くなるほど、最後まで読まれなくなるからです。次の文は、そのまま使えます。
いよいよ、来週◇日が発表会です。
最後の確認を、お送りします。
・集合:◇時 場所:△△
・持ち物:楽譜、靴、お飲み物(あれば)
・△△ちゃんの出番は、◇番目です
・何かあったときの連絡先:○○(先生の携帯)
今週は、新しい曲を増やさず、
「気持ちよく弾く」練習だけで大丈夫です。
夜は、早く寝る日をつくってあげてくださいね。
お会いできるのを、楽しみにしています。
「新しい曲を増やさない」の一行が、ご家族には安心になります。最後の一週間は、できることを増やす時期ではなく、いつもの音を整える時期だからです。
送る前に、日にち・時刻・場所が、案内やプログラムと同じかどうかだけ、並べて見比べてください。ここがずれると、いちばん混乱が大きくなります。
リハーサルの案内は「何分、何をするか」を先に書く

リハーサルを「当日の前に、ピアノに慣れる時間」と伝えると、はじめて出る生徒さんも安心します。通し確認は、ひとり1回だけにすると、時間も気持ちも守れます。
進行表の目安では、リハーサルはひとり1回、30秒ほどです。当日の案内には、次のように書けます。
・集合時間は、◇時です。10分前にお越しください
・集合のあと、リハーサルの時間をとります。
ひとり1回、ピアノに触れて、音を確かめるだけです
・服装は、ふだんよりも少しだけ、きれいめであれば大丈夫です。
ドレスやスーツでなくても、問題ありません
・靴は、ペダルを踏みやすいものにしてください
(サンダルは避けてください)
・撮影は、ご自分のお子さんの演奏だけでお願いします。
演奏中は、フラッシュを使わないでください
・体調が悪いときは、無理をせず、ご連絡ください
お願いの一つひとつに、理由を1行そえると、「お願い」が「押しつけ」に聞こえなくなります。撮影のルールは、会場側の決まりが優先になります。会場にも、あらかじめ確かめておきましょう。
はじめて出る生徒さんのご家族には、もう一言そえると安心です。「当日することは、ピアノまで歩いて、弾いて、おじぎをするだけです。間違えても止まっても、そのまま続ければ大丈夫です。先生もそばにいます」。この数行があるだけで、持ち物や服装への心配も小さくなります。
連絡の方法も、1つに決めておきます。LINE、メール、紙のうち複数あると、見落としが出るからです。当日の朝に連絡が必要になったときの連絡先も、一週間前の確認に入れておきます。
先生の持ち物は、リストにして一度に出す
生徒さんの持ち物と同じくらい、先生ご自身の持ち物も抜けやすいものです。前日の夜に慌てないために、リストにして、箱や袋に入れておきます。
□ 出演者名簿(連絡先つき)
□ 司会の台本、あいさつの原稿
□ 進行表(お手伝いの方の分もコピー)
□ 記念品、お花、筆記用具、テープ、ばんそうこう、飲み物
□ 譜面台、足台、補助ペダル(小さな生徒さん用)
□ 会場の鍵、連絡先(会場の担当の方)
進行表は、お手伝いの方に渡す「地図」です。先生の頭の中にあるものを、紙に出しておくと、当日が楽になります。
こうした連絡の下書きは、AI(ChatGPTなど)に頼むこともできます。その場合は、貼る前に、生徒さんのお名前や連絡先を消して、「Aさん」のように置きかえてください。戻ってきた文に、あとから本当のお名前を入れます。AIは下書きを書く秘書で、最後の一行を足すのは先生です。
当日の朝は、先生も慌ただしくなります。受付で配る紙は、前日までに順番どおりに重ねておくと、迷いません。名簿に連絡先を書いておけば、遅れてくる方がいても落ち着いて対応できます。
準備の流れを一度書き出しておくと、次の年はそれを写すだけで始められます。うまくいったことと、次は変えたいことを、終わったあとに5行だけメモしておくと、来年の自分への手紙になります。
まとめ
- 当日の案内は「集合の時間と場所」「持ち物」「服装」の3つに絞り、出番の番号も入れる
- 一週間前の確認は短くして、「新しい曲を増やさない」と一言そえる
- リハーサルは「ひとり1回、ピアノに慣れる時間」と伝え、お願いには理由を1行つける
今日やることは、1つだけです。発表会の日にちから逆算して、「一週間前の確認」を送る日を、手帳に書き入れてみてください。送る日が決まっているだけで、準備の気持ちが軽くなります。
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