ホームページの講師紹介(プロフィール)を開いて、手が止まった経験はありませんか。経歴を並べると自慢のようで、かといって何を書けばいいのか分からない。私はそんな気持ちになるのが、ごく自然なことだと思っています。
先に結論をお伝えします。講師紹介は、経歴の羅列から始めず、「出会い→きっかけ→つまずき→大事にしていること→経歴」の順に書くと、人柄が伝わります。
この記事で分かること
- ピアノ教室の講師紹介を書くときの、5つの順番
- そのまま使える講師紹介の例文(架空の先生の見本)
- 経歴だけの紹介を、人柄が伝わる文章に直す考え方
講師紹介は、経歴より「人柄の順番」で書く

はじめて教室を探している方は、先生の経歴の立派さを見比べているとは限りません。私が見ているのは、「この先生なら、安心して通えそうか」という点だと考えています。親御さんも、大人の生徒さんも、気持ちは同じです。
私は著書『すごい教室のつくりかた』の中で、ホームページの自己紹介には、きっかけや大事にしていることを書きましょう、と書きました。うまくいかなかったことや、恥ずかしい部分も含めて書くと、そこに人柄が出ます。勇気はいりますが、教室にしかない文章になります。
書く順番は、次の5つです。
- ① 音楽との出会い(ピアノを習い始めた頃のこと)
- ② 先生になったきっかけ
- ③ つまずいたこと
- ④ いま大事にしていること
- ⑤ 経歴は最後に、3つだけ
ポイントは、経歴を最後に回すことです。経歴は事実なので、短く3つにしぼれば十分に伝わります。コンクールの入賞歴や資格を何行も並べるより、3つにしぼったほうが、読む方の目に残ります。
5つすべてを埋めなくても大丈夫です。出会いときっかけだけでも、読む方には「どんな先生か」が伝わります。まずは書けるところから、書いてみてください。
そのまま使える講師紹介の例文(架空の先生の見本)
次の例文は、「あおぞらピアノ教室」という架空の教室、架空の先生の見本です。実在の先生ではありません。教材『教室のホームページの文章を、1日で書き直す』に載せている見本の1つで、5つの順番どおりに書いてあります。
○○やパン屋さんの話、経歴の◇◇は、先生ご自身の事実に入れかえてください。
ピアノを習い始めたのは、5歳のときです。
発表会で頭が真っ白になって、途中で止まってしまい、
しばらくピアノがこわくなった時期があります。
それでも続けられたのは、
「止まってもいいよ」と言ってくれた先生がいたからです。
いまの私の教室の原点は、そこにあります。
間違えても、止まっても大丈夫。
そう言える教室でありたいと思っています。
休みの日は、パン屋さん巡りをしています。
好きな食べ物は、あんぱんです。
【経歴】
・音楽大学ピアノ科卒業
・ピアノ講師歴 ◇年
・◇◇協会 指導者資格
この文章は、①の出会いと③のつまずきから始まり、④の「大事にしていること」で教室の考え方を伝えています。最後の休日の話は、先生の人柄を少しだけ見せる役目です。書いても書かなくても大丈夫です。
ご自分の言い方(先生・お名前・です/ます)に直して、使ってください。
つまずきの話は、短く。そこから何を大事にしているかへつなぐ

③のつまずきの話は、いちばん書きにくい所だと思います。例文のとおり、短くて大丈夫です。つまずきの話そのものより、そこから何を大事にするようになったか(④)につなげることが大切です。
書き方の決まりは3つです。
- 書けるところまでで、かまいません
- 書くのがつらいことは、載せません
- つまずきのあとに、必ず「だから、いまはこうしています」を添えます
実際にあったことだけを書いてください。事実でないことを足すと、あとで自分が苦しくなります。体験レッスンでお会いしたときに、文章の印象と先生の様子が合っているほうが、お互いに安心です。
もう1つ、経歴の書き方です。経歴は、保護者の方が見て分かる言葉にします。専門用語や協会の名前だけが並んでいると、読む方には伝わりません。必要なら、かっこで短い説明を足します。
経歴だけの紹介を、直してみる
同じ教室でも、書き方で印象が変わります。ありがちな書き方と、直した書き方を並べます。これも架空の教室の、見本用の文です。
ありがちな書き方
直した書き方
「止まってもいい」と言える教室をめざしています。
直した理由は、経歴を後ろに回し、先生の気持ちを前に出したことです。なお「20年」などの数字は、事実のときだけ使ってください。
もし「うちの教室は、特別な違いがない」と感じても、無理に違いを作る必要はありません。「ふつうのことを、ていねいにやっています」も、立派な紹介だと私は思います。
下書きに迷ったら、AIを「秘書」として使う方法もあります。質問に答えた内容をAIに渡して、500字くらいの下書きを作ってもらい、最後は先生ご自身の言葉に直します。主役は、あくまで先生です。AIに貼る前に、お名前や連絡先は消してください。
最後に、書き終えたあとの見直しを3つだけ。声に出して読んで、自分の口調と合っているか。保護者の方が読んで、意味の分からない言葉がないか。事実でないことを書いていないか。この3つを見るだけで、ずいぶん読みやすくなります。
まとめ
- 講師紹介は、「出会い→きっかけ→つまずき→大事にしていること→経歴」の順に書きます
- 経歴は最後に、3つだけ。専門用語は、かっこで説明を足します
- つまずきの話は短く。書くのがつらいことは載せません
ホームページの講師紹介は、先生ご自身の言葉で書くほど、その教室にしかない文章になります。まずは「ピアノを習い始めた頃のこと」を、メモ帳に3行だけ書いてみてください。
講師紹介のほかにも、トップの3行、料金、よくある質問、体験レッスンの案内、Googleの教室情報まで、10ページ分を1日で書き直せるようにまとめた教材があります。
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「やらなきゃ」を、「やれた」に。私は、いつでも先生の味方です。
この記事の文例を、まとめて使える形にしました
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