「AIを使うといいらしい」と聞いても、何から手をつければいいのか分からない。むずかしそうで、開くのもちょっとこわい。そんな気持ちになるのは、ごく自然なことです。
先に結論をお伝えします。AIは「秘書」だと思って、頼みごとを1つだけしてみてください。最初の一歩は、それだけで大丈夫です。
この記事では、ピアノ教室でのAI活用を、はじめての先生でも迷わないように、順番にお話しします。ChatGPTなどの文章を書いてくれるAIが使えれば、道具はほかに要りません。
この記事で分かること
- AIを「秘書」と考えると、こわくなくなる理由
- はじめて頼むときの、いちばんやさしい頼み方(自己紹介の文)
- 毎回ゼロから考えずにすむ、頼み方の「型」と、使う前の点検
AIは「秘書」。主役は、いつでも先生です

AIと聞くと、人間の仕事を取ってしまうもの、むずかしい機械、というイメージがあるかもしれません。でも、教室の毎日で使うなら、もっと身近に考えて大丈夫です。
私は、AIを「秘書」だと思って使っています。下書きを書いてもらい、最後に自分の言葉に直す。それだけです。
私の教室は、いま全国の講師たちと一緒に運営しています。事務や発信は、AIに手伝ってもらっています。主役はあくまで先生で、AIはその横で下書きを用意する係です。
考え方は、次の3つだけです。
- 完璧な文章は、いりません。短くてやさしい1本が、先生の人柄を伝えます
- AIの文は「下書き」です。最後は自分の言い方に直します
- 毎回ゼロから考えません。場面を選んで、【 】の中だけ書きかえます
この3つが分かっていれば、AIがおかしな文を出してきても、あわてなくて大丈夫です。気に入らなければ、直すか、もう一度頼めばいいのです。
はじめの一歩は「自己紹介の文」を頼むこと

いきなり大きなことを頼まなくて大丈夫です。はじめては、自分のことを書く、自己紹介の文がおすすめです。自分のことなら、できあがった文が合っているかどうか、すぐに分かるからです。
やり方は、4つのステップです。ChatGPTなどのAIを開いて、下の文をコピーして貼ります。【 】の中を、ご自分のことに書きかえてください。
先生の自己紹介を、投稿文にしてください。
・教室の場所と名前:【◇◇でピアノ教室をしている△△】
・大事にしていること:【「楽しい」が先、「上手」はあと】
・好きな曲:【□□】
・読んでほしい人:【はじめて習わせる保護者の方】
・決まり:実績の自慢はしない。話すように書く。150字くらい。
すると、たとえば次のような文が返ってきます。
教えるときに大事にしているのは、
「楽しい」が先、「上手」はあとということです。
好きな曲は□□です。
レッスンでお待ちしています。
できた文を読んで、言いにくい所だけ、自分の言い方に直します。これで、はじめての1回が終わりです。5分もかかりません。
頼むときのコツは、「何をしてほしいか」「材料」「決まり」の3つを、短く書くことです。最後の「決まり」に、してほしくないことを書いておくと、文がぐっと整います。
AIが出した文がしっくりこなくても、失敗ではありません。「もう少し短く」「やわらかく」と、続けて頼めば直してくれます。人に頼むときと同じように、気軽に言いかえてもらって大丈夫です。
毎日の場面は「型」に入れて、ひとこま頼む
自己紹介で慣れたら、次は毎日の投稿やお知らせです。ここでも、頼み方は同じ型を使います。「あなたは音楽教室の先生の秘書です」と最初に書き、場面と材料を【 】に入れ、最後に決まりを添えるだけです。
たとえば「今日のレッスンのひとこま」なら、こう頼みます。
今日のレッスンのひとこまを、Instagramの投稿文にしてください。
・今日あったこと:【小学生の生徒さんが、左手の指づかいを自分で直した】
・先生の気持ち:【うれしかった】
・決まり:生徒さんの名前は書かない。
120字くらい。絵文字は1つまで。
次は、書くことが何もない日の頼み方です。教室の中にあるものを1つ書くだけで、投稿の材料になります。
今日は書くことが何もありません。
教室にあるものから、投稿文を作ってください。
・今日の教室にあるもの:【譜面台の赤えんぴつ】
・決まり:書くことがない、とは書かない。
見たままを3文で。最後を質問で終えない。
どちらも、【 】の中を書きかえれば、ほかの日にもそのまま使えます。ブログやLINEのお知らせにしたいときは、「Instagramの投稿文」の部分を「ブログ記事」「LINEのお知らせ」に書きかえて、長さを変えるだけです。
使う前に、3つだけ点検します
AIは、とても便利です。ただ、そのまま載せる前に、先生の目で見ておきたいことが3つあります。
- 生徒さんが分かる書き方になっていませんか。お名前・顔・学校名は載せません。AIに貼る前にも、お名前や連絡先は消しておきます
- 日付・料金・時間は合っていますか。AIは数字を間違えることがあります。ここだけは、必ず自分の目で見ます
- 自分の言い方になっていますか。声に出して読んで、言いにくい所だけ直します
AIの文が自分らしくないときは、指示文の最後に「文末は〜ですね、〜ますよ のように、やわらかく」と足してみてください。それだけで、雰囲気が変わります。
投稿の回数も、無理をしなくて大丈夫です。週に2回でも、続くほうが大切だと思っています。
まとめ
- AIは秘書です。下書きを頼み、最後は先生の言葉に直します
- はじめの一歩は、自己紹介の文を1つ頼んでみることです
- 場面を選んで【 】だけ書きかえれば、毎回ゼロから考えずにすみます
- 載せる前に、生徒さんの情報・数字・自分の言い方の3つを点検します
今日は、できあがった文を1つ読んでみるだけでも十分です。急がなくて大丈夫ですし、できない日があっても、先生が悪いわけではありません。ピアノ教室でのAI活用は、小さな1回から始まります。
「やらなきゃ」を、「やれた」に。私は、いつでも先生の味方です。
あわせて読みたい
「やらなきゃ」を、「やれた」に。私は、いつでも先生の味方です。
この記事の文例を、まとめて使える形にしました
今日の投稿が、5分で書ける。(AIへの指示文10本・500円)
そのまま貼れる指示文10本と、できあがりの見本つき
くわしく見る(14日間の返金保証つき)