生徒さんが中学生、高校生になると、LINEをだれに送ればよいのか、迷う時期がきます。本人に送ってよいのか。やはり保護者の方に送るべきか。返事が来なくなって、連絡の仕方を考え直す先生も多いのではないでしょうか。
先に結論です。連絡の相手は、本人か保護者かを、先生が最初に決めて、伝えておくのがいちばん確実です。目安として、お金と日程は保護者の方、練習のことは本人、と分けると、迷いが減ります。
この記事では、ピアノ教室の中高生の連絡について、考え方と、部活やテストでお休みが増える時期の例文をご紹介します。
この記事で分かること
- 中高生の連絡を、本人と保護者のどちらに送るかの考え方
- お金・日程・練習の話を、相手ごとに分ける目安
- 部活やテストでお休みが増える時期に、そのまま使える連絡の例文
※ 例文の一人称は「私」で書いています。ご自分の言い方(先生・お名前など)に直してお使いください。
中高生への連絡は、本人か保護者か。先に決めて伝える

どちらが正解、ということはありません。教室の方針や、ご家庭の考え方で変わります。だからこそ、先生のほうで決めて、入会のときや、進学のタイミングで、はっきり伝えておきます。
決まっていないまま、そのつどなんとなく送り分けていると、「本人には言ったのに、保護者の方は知らなかった」といった行きちがいが起こりやすくなります。
目安として、次のように分けると整理しやすくなります。
- お金のこと(月謝・発表会の費用・教材費)は、保護者の方へ
- 日程のこと(振替・お休み・時間変更)は、保護者の方へ。ただし、本人が自分で連絡する形にする教室もあります
- 練習のこと(次の曲・宿題・今日のひとこと)は、本人へ
- 大事なお知らせ(発表会の日など)は、本人と保護者の方の両方へ
これは、一般的な整理の一例です。ご家庭ごとの事情もあるので、全員にきっちり当てはめる必要はありません。まずは、先生の教室ではどうするかを、1枚のお知らせにしておくと、あとで楽になります。
伝えるときの例文です。○○(保護者のお名前)、△△(生徒さんのお名前)を入れかえてお使いください。
△△さんが中学生になりましたので、
連絡の送り先を、次のようにさせてください。
・月謝、お休み、時間の変更:○○さんへ
・練習のこと、次の曲のこと:△△さんへ
・発表会などの大事なお知らせ:お二人へ
ご都合が合わない所があれば、お知らせください。
最後の1行があることで、ご家庭にも選ぶ余地が残ります。押しつけに見えない書き方です。
中高生本人への連絡は、短く、押しつけない言い方で
本人に直接送るときは、保護者の方への連絡より、短くします。部活や勉強で忙しい中高生が、長い文を読むのは大変です。
気をつけたいのは、子どもあつかいに聞こえる言い方です。「ちゃんと練習してね」「忘れずにね」のような言葉は、うるさい、と感じられることがあります。
かわりに、短く、事実と次の1つだけを書きます。
次のレッスンは、◇月◇日の◇時です。
練習は、最初の4小節だけ、やってみてください。
お会いできるのを楽しみにしています。
練習の量を決めつけず、「4小節だけ」のように、小さく区切ります。「やらなきゃ」と身構えるより、「それくらいなら」と思える大きさが、続けやすいです。
返事がほしくない連絡は、最後を「?」にしません。返事がなくても責めないことも、本人に伝えておくと安心されます。
部活・テストでお休みが増える時期の連絡例文

中高生は、大会の前や、定期テストの前後に、お休みが増えがちです。そんなときに、先生が先に声をかけておくと、お休みの連絡もしやすくなります。
テストや大会の時期が近づいたら、まず保護者の方にお知らせを送ります。
◇月は、学校のテストや部活のご予定で、
お忙しい時期かと思います。
お休みは、遠慮なくお知らせください。
振替は、◇月◇日までの空き枠でお受けしています。
△△さんのペースで、続けていきましょう。
「お休みしてもいいですよ」と先に伝えるだけで、保護者の方も本人も、肩の力が抜けます。理由は聞かない、と決めておくのもおすすめです。
お休みが続いているときは、責める言葉を入れずに、通いやすい形を先生のほうから出します。曜日や時間を変えられる、と書いておくだけで十分です。
もうひとつ、テストが終わったあとの1通も、おすすめです。「テスト、おつかれさまでした。また弾けるのを楽しみにしています」くらいの短さで大丈夫です。再開のハードルが下がります。
これらの連絡は、教材『保護者への連絡文、もう30分も悩まない。』にある文例の考え方(先に声をかける、理由は聞かない、通いやすい形を出す)に沿っています。
もう少しだけ、連絡の相手を決めるときの考え方を足します。決めるときに大事なのは、「本人を信頼する」ことと、「保護者の方に安心してもらう」ことの、両方です。
たとえば、本人にだけ送っていて、保護者の方には何も伝わっていないと、月謝や時間の話で、ご家庭に不安が残ることがあります。逆に、保護者の方にだけ送っていると、本人は、自分のレッスンなのに、人ごとのような気持ちになるかもしれません。
だから、「お金と日程は保護者の方へ」「練習のことは本人へ」と、役割で分けて伝えます。そうすると、どちらも、自分のことだと感じてもらえます。
中学生と高校生で、分け方を変える教室もあります。高校生には、日程の連絡も本人に任せる、といった形です。変えるときは、保護者の方に、ひとこと声をかけておくと安心です。
連絡の方法そのものも、決めておくと安心です。LINEで送る、メールで送る、紙のお便りを渡す、のどれを使うのか。中高生は、LINEが自分の連絡手段になっていることが多いので、本人にはLINE、保護者の方にはこれまでどおりの方法、と分けても構いません。
どの方法でも、返事をいつまでにほしいのかを、一言書いておくと、読んだ側が迷いません。「返事は◇日までにお願いします」と、日にちを入れておくだけです。
まとめ
- 連絡の相手(本人か保護者か)は、先生が決めて、最初に伝えておく
- お金と日程は保護者の方、練習のことは本人、が整理しやすい目安
- 部活・テストの前に、「お休みは遠慮なく」と先に声をかける
今日やることは、1つだけです。中高生の生徒さんを1人だけ思い浮かべて、その方への連絡は、いま本人と保護者の方のどちらに送っているのか、書き出してみてください。「やらなきゃ」を、「やれた」に。私は、いつでも先生の味方です。
コメント